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本記事の内容
こんなことを知りたい方におすすめ
- ベンチャー(スタートアップ)と大企業どちらの方が有利なの?
- そもそもベンチャー(スタートアップ)と大企業どちらを選ぶかで有利不利はあるの?
- ベンチャー(スタートアップ)と大企業の違いって何?
今回は、就活時に必ず話に挙がる、「ベンチャー(スタートアップ)」か「大企業」どちらを選ぶべきか問題について解説していきます。
結論を先に話しておくと、どちらが有利も不利もありません。
あなたがどういう選択をしたいかによってどの選択をチョイスするかというだけの話です。
巷に流れている情報だけを鵜呑みにしないこと。
では、本題に入っていきましょう。
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もくじ
ベンチャー(スタートアップ)と大企業の違いとはなにか?
まず「ベンチャー(スタートアップ)」と「大企業」の違いを見ていきましょう。
- ベンチャー(スタートアップ)とは?
- 大企業とは?
ベンチャー(スタートアップ)とは?
「ベンチャー(スタートアップ)」とよく耳にしますが、実はベンチャー(スタートアップ)に明確な定義がありません。
一般的には以下2つの要素がある会社が「ベンチャー(スタートアップ)」と呼ばれます。
- 革新的なアイデアか新技術で、それまでにない新しいサービスを行っている
- 成長過程にある
明確な定義がないからこそ、自称ベンチャーも少なくありませんが、基本的に既存サービスをダウンサイジングして行っている会社はベンチャーの定義に入らないと言えます。
ベンチャーと思って入社したら、ただ業歴が浅い企業だったなんてこともあり得ます。
ベンチャー企業を選択したいなら、「革新性のある事業」を展開しているか否かは必ずチェックしましょう。
大企業とは?
言葉の通りですが、「大企業」とは、売り上げの大きい企業ということになりますが、実は「大企業」「零細企業」には、明確な社会的な取り決めがありません。
中小企業の基準は業種ごとに決められており、以下の通りです。
- 製造業:資本金3億円以下または従業者数300人以下
- 卸売業:資本金1億円以下または従業者数100人以下
- 小売業:資本金5千万円以下または従業者数50人以下
- サービス業:資本金5千万円以下または従業者数100人以下
ここに記載されている条件よりも大規模な企業が大企業です。
因みに総務省が公開している公式データによると、国内約400万事業者のうち、中小企業者数は全体の99.7%を占めています。
大企業はごく一部と言えます。
ベンチャー(スタートアップ)と大企業で求められる能力が違う
次にベンチャー(スタートアップ)と大企業で求められる能力を見ていきます。
ここがベンチャー(スタートアップ)か大企業を選択するうえで非常に重要なポイントとなります。

- ベンチャー(スタートアップ)で求められる能力
- 大企業で求められる能力
ベンチャー(スタートアップ)で求められる能力
ベンチャー企業は良くも悪くも人材確保が十分ではないため、仕事量が多くなりがちです。
営業として入社したけど、経理の仕事も兼ねているや、営業をしながらマーケティングの仕事もするなどということが珍しくありません。
マニュアルなどもあまり整備されておらず、毎日が手探り状態となることもあります。
ベンチャースピリットなどと言われることがありますが、未開の地を切り開くことに対しての耐性の有無が問われます。
仕事を選り好みすることなく、いろんなことのチャレンジすることに抵抗感がないことや、一人ではできることが限られている仕事を円滑に進めるためにメンバーをうまく巻き込めるコミュニケーション能力が求められます。
仕事のえり好みや、うまく周りを巻き込めないプライドの高い人材はベンチャー(スタートアップ)への就職は向かない可能性が高いです。
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大企業で求められる能力
大企業は基本的に、マニュアルなどが整備されており、何をやるにしても基本に忠実に学ぶことができます。
研修制度もしっかりしており、成長していくためのレールがきれいにひかれていることが多いです。
従って、自分でレールを引くより、与えられたものを正しくこなしていき、社会人の階段を着実に登っていきたいと考えている人にとては非常に向いていると言えます。
ただし、これは今まではそうだっただけであり、今はそうでないという大手企業も少なくありません。
これは大手企業でも、新規事業にチャレンジしている企業が増えてきており、過去の慣習はさておき、新たな事業の柱を創ろうとしているからにほかなりません。
その意味では、ベンチャー(スタートアップ)で求められる能力はそのまま大手企業でも求められると言うことになります。

ベンチャー(スタートアップ)は成長できるは本当なのか?
ここまで「ベンチャー(スタートアップ)」と「大企業」の違いを見てきましたが、巷でよく耳にする「ベンチャー(スタートアップ)は成長できる」という話は本当か?見ていきたいと思います。
先にも記しましたが、大手とベンチャーでは求められる能力が違うことは理解いただけたと思いますが、どちらが成長できるか?という点では正解がありません。
ベンチャー(スタートアップ)と聞くと、「昼夜問わず働く」「組織が成熟していないのでなんでもこなす必要あり」「年齢関係なくキャリアアップできる」など、成長環境があるように感じる人が少なくありません。
一方、「大企業」はスピード感なくマニュアル通りの仕事が多いから、早期成長が見込めない。
そう判断したくなる気持ちはわかりますが、本当にそうでしょうか?
皆さん、こちらの企業はご存知でしょうか?
- Sansan株式会社の創業者は三井物産出身
- 株式会社スープストックトーキョーの創業者は三菱商事出身
- 株式会社DeNAの創業者はマッキンゼー出身
- グリー株式会社の創業者はソニーコミュニケーションネットワーク(現・ソニーネットワークコミュニケーションズ)出身
これはほんの一部ですが、大手企業出身で創業し、株式上場を果たした方々になります。
なにが言いたいのかというと、成長が遅いと揶揄されがちな大手企業に在籍していようが、このような素晴らしい会社を立ち上げられる経験が積めるということ。
つまりは、大手でも成長環境は十分にあるということです。
「大手企業は枠組みの中での仕事が多く、裁量が小さい」とよく耳にしますが、全くそんなことありません。
大事なのはどんな環境だろうが、あなた自身が経験を積むための努力をしているのか?という点です。
確かに大手企業はマニュアルに準じた業務が多いのは事実ですが、マニュアルが定められているからと、その行動に疑問を一つも感じることなく、仕事をこなす毎日を過ごしていたら成長はできません。
これは大手だろがベンチャーだろうが同じです。
大企業だろうがベンチャーだろうが、与えられた仕事をただこなす毎日を送る人であればどの企業を選択しようが成長の機会が得られることはないでしょう。
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ベンチャー(スタートアップ)と大企業どっちまとめ
就職の相談を受けるとよく耳にする「成長するために裁量が大きい会社に移籍したいんです」という言葉。
勢いある若手の方がよくこの言葉を口に出しますが、「裁量がある」とはどういう状態を示すのかを改めて考えてみてください。
裁量は大企業に在籍していたらもらうことができないのでしょうか?
きっとそんなことはありません。
裁量が欲しいのあれば、どんな会社に在籍していようが、裁量をもらえる状態になればいいだけです。
むしろ、ベンチャー(スタートアップ)だろうが、あなたが信用できる人間でない限り、裁量が与えられることはありません。
「裁量権が大きい=成長できる=ベンチャー(スタートアップ)」という安易な考えで就職先の選択を間違えぬようしましょう。
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