
こんな悩みにお答えします。
皆さんも何かことあるごとに、「3年は我慢しろ」そう言われてきた記憶があるのではないでしょうか?
そもそも「石の上にも3年」の意味はご存じですか?ことわざの一種で、こんな意味を持っている言葉になります。
冷たい石の上でも3年も座りつづけていれば暖まってくる。がまん強く辛抱すれば必ず成功することのたとえ。
幼いころの習い事で、親から「我慢してやった好きになるから」といった根拠ない提案や、仕事でも「まずは三年我慢しろ」との言葉をかけられてきた人は少なくないでしょう。
次の章から、この三年は我慢という考えは正しいのかや、3年を信じて行動したらどうなるかを見ていきましょう。
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もくじ
結論:どの石を選ぶかが重要

仮にあなたがお相撲さんのように体が大きく、体重が優に100kgを超え足腰も強かったとしましょう。
そんなあなたが、100mで10秒台で走りたいと目標を立て、三年我慢して努力を続けていたとしたらどういう結果になるでしょうか?
もちろん100%そうなるとは断言しませんが、目標通り100mを10秒台で走ることができている確率はかなり低いことでしょう。
一方、これが100mを10秒台で走るという目標ではなく、「力士になる」だったとしたらそうなれる確率はかなり上がることでしょう。
何が言いたいかというと、自分の能力や適性に合ったことをやらない限り、あなたが思い描いているような結果には結びつきづらいということです。
三年という時間で区切ろうがなにしようが、その場所があなたの能力が活かせる場所でなかったり、あなたが描く未来の延長線上にない会社であれば、三年という年数で区切ったとて我慢強さが少し増すだけです(もちろん我慢した結果、花が咲くこともゼロではないでしょう)。
つまり、重要なのは、どの石(=環境)を選ぶかであると私は考えています。

石の上にも三年を信じた人と信じなかった人ではどんな差が生まれるか?

①辞めたいけど「石の上にも三年」をうのみにしてそれを実行した人
②3年我慢できずその場から逃げるように勢いで次のキャリアに進んだ人
➂早々と今の会社に見切りをつけて計画的に転職をした人
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①辞めたいけど「石の上にも三年」をうのみにしてそれを実行した人
自分のやりたいことではないと思いながらも、「とにかく3年我慢」と、3年我慢していることで、心が消耗し、幸福度が大きく下がることになっていることでしょう。
また、3年我慢した時には、「わたしの人生はこんなもん」や、「次転職しても変わらないだろうな」と、自分への期待が薄くなりがちです。
転職したとしても、マイナスになった幸福度をプラスに上げることにまた時間を要すことでしょう。
一度マイナスになった感情をプラスに押し上げることは非常に大変です。
②3年我慢できずその場から逃げるように勢いで次のキャリアに進んだ人
3年ひとまず我慢したからと、その開放感から勢いで転職してしまう人が中にはいますが、そんな方はより幸福度がマイナス方向に進みがちです。
転職とはこの先の人生を変える大きなイベントのひとつです。
にもかかわらず、勢いで転職をしてしまうこと=自分のやりたいことがわからないまま先に進むことを意味するので、転職先選びに失敗する確率が劇的に上がることでしょう(もちろん、たまたまうまくいくケースもありますが・・)。
少しでも幸福度を上げたいのであれば、転職活動の準備は適切に行うようしましょう。
➂早々と今の会社に見切りをつけて計画的に転職をした人
幸福度が低い期間が好転する可能性が非常に高いのがこの例になるでしょう。
次のキャリアで何をしたいか自分を見つめなおし、次のキャリアに移行してくのは理想です。
「とりあえず3年我慢」や、「勢いの転職」では得られることのない人生逆転を狙うことができる可能性が非常に高いです。
また、あなたが新卒社員なのであれば、「第二新卒」の切符を切ることもできるので、だらだらなんとなく勤め続けることなく早々と見切りをつけ、次のキャリアへ移行できるようチャレンジしてみてはいかがでしょうか?
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石の上にも三年まとめ
「石の上にも三年」という考え方は必ずしも正しいとはいえないこと、認識いただけたのではないでしょうか?
3年我慢してでも勤めれば今見えていない景色が見えるようになることはゼロではありませんが、その3年をモチベーション低い中で過ごすのか、モチベーションが高い状況で過ごすのかは大きな差です。
自分のやりたいことがわからないからと3年間何となく過ごしたくなる気持ちもわからなくはないですが、その3年は非常に尊い時間です。
自分の中でキャリア選択について考えがまとまらないようであれば、キャリアコーチングなどを受けて思考整理をしてみるのはいかがでしょうか。
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