
こんな悩みにお答えします。
本記事の内容
こんな方におすすめ
- 取引先への転職での注意点を知りたい
- 取引先への転職で起きる問題を知りたい
- 取引先への転職は気まずくないのかを知りたい
- 取引先への転職は円満退社はできない?
商社営業マンや、無形商材営業マンは多くの企業に出入りするが故にお客様から「うちに来ないか?」と言われることがしばしばありますよね。
この言葉をかけられると「自分の仕事が評価された」と嬉しく、勢いに任せて「お世話になります」と言う人もいますが、取引先への移籍はリスクもあるということを理解したうえで判断が必要です。
その理由について解説していきます。
3位:マイナビエージェント
もくじ
取引先への転職で注意すべきことはなに?
取引先への転職の話になると一番に話に挙がるのが、「取引先に移籍して問題事は起きないのか?」という話ではないでしょうか?
結論、取引先へ移籍をすることで大論争を巻き起こす人もいるのは事実ですが、ほんのひと握りです。
実際に私も転職エージェントとして数百件の移籍を見てきましたが、「一度は問題に挙がることはあっても、それは一時的なものである」ことしか見たことがありません。
数百件以上の移籍を目にしてきた私が知る範囲で大ごとになっていないことから鑑みると、多くの人は気にする必要ないと言えるかと思います。
ただ、気を付けないといけない問題があるのも事実です。
一番は、「情報漏洩」の問題です。
取引先が同業他社でなかった場合は、あまり気にする必要はありませんが、同じマーケットで展開している企業であれば気を付けましょう。
自分の中では大したことがないと思っている情報でも、相手からすると目から鱗な情報も少なくありません。
たまに「設計図を持ち出した」や、「顧客情報を持ち出した」という類のニュースがありますが、その一回のトラブルであなたの積み上げてきた経歴に泥を塗ってしまう可能性が多分にあります。
若手の方などは特に「そんな大した情報持っていない」と思われているかもしれませんが、あなたの持っている情報は今までその会社が培ってきたノウハウで詰まっています。
- 研修内容
- 業務フロー
- 販売戦略
- 技術/ノウハウ
当然ほかにもありますが、これらは十分とした情報です。
同業他社からすると喉から手が出るほど欲しい情報と言っても過言ではありません。
偏見の部分もありますが、取引先に勢いで転職する人は、「〇〇の情報教えて」と言われたらすぐに情報を出そうとする人が多いと考えられるので、この点は気にかけて行動をしましょう。
取引先への転職でやってはいけないこと
色々リスクがあるということは分かっていても、「良い会社だな。貢献できる可能性も高いし」という気持ちが芽生えれば、その気持ちに背くことはできませんよね。
では、実際に移籍すると決めたときに注意するポイントは何か?についてお伝えしたいと思います。
①むやみに取引先に転職することを話さない
②条件をあやふやにしないこと
③役割やポジションをしっかり決めておくこと
ポイント①:むやみに取引先に転職することを話さない
例えばあなたの部下が、「取引先の○○に転職する」という情報を耳にしたらどうしますか?
今では転職が当たり前になってきているので、嫌がらせを受けたりすることはそう多くないと思いますが、こんな仕打ちを受ける人が実際にいます。
- 転職をすると言ってから風当たりが強くなった
- 転職先の悪い情報を伝えて転職する気を無くさせる
- 転職することのリスクについて話を延々とされる
- 転職先との取引を止めると脅される
- 無視される
話したくなる気持ちもわかりますが、そこはグッとこらえましょう。
転職する前に余計な気苦労が増えるだけです。
ポイント②:条件をあやふやにしないこと
お世話になっている企業でもあることから、条件について話をしづらくなり「貴社の規定に従うのでなんでも良いですよ」とあやふやにしてしまいがち。
これは絶対にやめておきましょう。
入社してから「こんなはずではなかった」となってしまうケースがしばしばあります。
確認し辛い内容だったとしても、待遇などの条件は将来に関わることです。
その一時の確認のし辛さから曖昧にして、一生後悔するより「今」確認することを優先しましょう。
ポイント③:役割やポジションをしっかり決めておくこと
仕事内容については確実に綿密なすり合わせをすることをおすすめします。
中には、「入社してから役割を決める」ということもあるようですが、入社してからではどうにもなりません。
自身の評価と会社の評価がミスマッチとなり、いつまで経っても昇進できないなんてことが起きたりすることもあり得ます。
入社後の役割については必ずすり合わせをしておきましょう。
転職先が取引先であることは話しておくべき?
ケースバイケースではありますが、基本的に上司には取引先への移籍であることを話しておくべきでしょう。
容易に想像できると思いますが、あなたがどこに転職したかなんて風の噂でほぼ確実に耳にすることですから。
取引先である以上、営業に来られた方にばったりなんてことも想像できます。
「いつか会うかもしれない」、「いつかバレるかもしれない」と不安を感じるくらいなら先に言っておくべきです。
これまでお世話になった会社であるからこそ、誠実な対応を心がけましょう。
取引先への転職まとめ
繰り返しになりますが、取引先に転職する場合は、以下に気を付けましょう。
①むやみに取引先に転職することを話さない
②条件をあやふやにしないこと
③役割やポジションをしっかり決めておくこと
これらを一つでも怠ると、人生を良くするために選択した転職がいつしかいばらの道になってしまう可能性があります。
転職することを周りに話したくなっても話さない。
条件交渉をし辛くても、積極的に交渉をする。
これだけは少なくとも確実に実行するようしましょう。
ここまで取引先への移籍について解説してきましたが、転職は一生を左右するものです。
意気揚々と取引先への転職を決めるのも一つですが、いったん冷静になることも忘れないようにしましょう。
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