
こんな悩みにお答えします。
本記事の内容
- 期待値調整のために早めの相談が大事な理由
- 期待値調整ができると結局どうなるの?
- 期待値調整をするポイント
- 期待値調整をミスするとどうなる?
- 期待値調整ができれば仕事ができるってほんと?
今回は、期待値調整をするためには「早めの相談は大事」と言われる理由について解説します。
早めの相談が大事なのはわかるけど、「お前、その程度しか考えられてへんの?」と、言われそうで二の足踏んでしまう。
そんなことを考えてしまう方は、この記事を読んでいただければ「早めの相談した方がいいかも!」と、思ってくれることでしょう。
それでは、さっそく本題に入っていきましょう。
もくじ
期待値調整には早めの報告・相談がカギを握る
仕事を依頼する側と、される側の関係性を考えたことはありますか?
おおよそ、こんな関係になるのではないでしょうか。
- 依頼する側 = 早く回答をもらえたらいいなー
- 依頼される側 = 早く回答しよう。でも、できる限り丁寧に返したいな
何が言いたいかと言うと、この時点では、お互いベストな状態を望んでいるということ。
あなたが依頼した側で、朝イチ「A商品の販売状況をまとめておいて!」と伝え、「この内容であれば15時くらいには回答来るだろう」と心の中で思っていたとします。
一方、依頼された側は、「できる限り良いデータをまとめよう」と、良かれと思い、データ収集に時間をかけ、回答が翌日になったとします。
こうなると、相手の期待していた「15時までの回答」がされずに期待値を下回るばかりか、「こんだけ時間かけたんだから相当良い内容で回答もらえるんだろうな」と、自ら期待値を上げてしまうことになりかねません。
この期待値の調整を誤ると、モノゴトがうまく進まないことが多くなります。
次の章から、期待値調整ができない場合、「なぜ期待値に差が生じるのか?」や、期待値調整できれば、「なぜ期待値を超えられるのか?」について解説していきます。

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期待値調整ができていないと仕事の成果に違いが生まれる理由
あなたは仕事を進めるうえで、相手が期待していること(=ゴール、期待値)を明確にして仕事に取り組んでいますか?
先ほどの例ではないですが、相手が今日中の回答を求めているのに、その回答が送れると、「思っているより良い提案受けれるんかもしれない」と、期待値がじわじわと上がっていきます。
そればかりか、時間が経過しすぎると、逆に「こいつは仕事が遅いから、もう依頼するのやめよう」と、あなたの評価を必要以上に下げてしまい兼ねません。
では、こうならないためにもあなたがすべき、期待値調整の方法について解説していきます。
期待値調整をする方法
- 期待値=ゴールを明確にする
- そのゴールに対してのスケジュールを明確にする
期待値=ゴールを明確にする
あなたに依頼された内容に対して、依頼者はどんな答えを望んでいるか?を正しく理解していますか?
依頼者の「A商品の市場データ集めといて!」の言葉の裏に隠された言葉はありませんか?
その依頼の裏には、こんな言葉が隠されているかもしれません。
- 今日中には回答が欲しいな
- A商品の現状と簡単な見通しもわかればいいな
- A商品の改善ポイントをそろそろまとめていきたいんだよな
こんな言葉が隠されていたのに、あなたがただ「A商品の市場データを集めただけ」で報告し、且つ当日中に回答しなかったとしましょう。
その時点で、相手の期待値を下回っており、これを複数繰り返すと、「もうあいつに頼むのはやめよう」になりかねません。
そうならないためにも、ゴール設定を明確にしてから仕事に取り組むのが重要と言えます。
そのゴールに対してのスケジュールを明確にする
依頼者とゴールイメージを明確にできれば、そのゴールに向けたスケジュールを明確にしましょう。
依頼者はあなたの予定がどうなっているかなんて知りません。
依頼されたことに対して、自分が抱えている他の仕事のことも加味して、相手とスケジュールを握りましょう。
スケジュールに合わせられそうにないものがあれば、期待に応えられそうなこととそうでないことを切り分けましょう。
「Aについては、本日中に回答できますが、BとCについては〇〇のため明日15時まで待ってほしい」と。
これをするだけで、依頼者との期待値調整は完了です。
依頼されたら、ゴールの明確化と、ゴールに対してのスケジュール確認は必ずセットで行うようしましょう。
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期待値調整するポイント
次に期待値調整するポイントについて解説していきます。
- できないことはできないと言う
- 手詰まりが続くようなら悩まず相談
- 一人でなんでもやろうとしない
できないことはできないと言う
ゴールが明確になり、できる限りの対応をしたいと考える一方、「その依頼は自分の能力で対応できるのか?」を考える必要があります。
明日には資料が欲しいと言われ、今の自分の仕事量を鑑みたとき、「徹夜しないと間に合わない」のであれば、その旨を伝えて調整しましょう。
何も無理に受ける必要はありません。
「できないことはできない」と言う勇気を持ちましょう。
ただ間違ってはいけないのが、「あきらめの気持ちを優先して、できない」と言うことはしてはいけません。
あくまで、依頼内容の質や納期などの難易度を総合的に判断して発言するようしましょう。
いつも断ってばかりいては、あなたの評価を下げてしまいかねません。
手詰まりが続くようなら悩まず相談
仕事を進めていくうえで、想定した通りに進まないなんてことはままあることでよう。
1時間程度悩んで前に進むならまだしも、「2,3日悩んでも自分の中で答えが出ない」のであれば、その答えが出ることはそうないでしょう。
しばらく悩んで前に進める気がしないなら、「即相談」。
依頼者も、どこまで進捗しているかを知ることができ、逆に安心感を与えることもできるでしょう。
一人でなんでもやろうとしない
あなたが組織に属しているなら、何でも自分でやり切る必要はありません。
- キャパオーバーなら:積極的に仲間を頼ること
- 知識量が足りていないなら:知識がある人に尋ねること
何のために、組織で動いているのか?を考えましょう。
頼れるものはすべて頼り、使えるものはすべて使う。
そうすると、自分の気持ちに余裕が出て前に進みやすくなることでしょう。
期待値調整をミスするとどうなる?
次に期待値調整をミスした場合にどうなるのかを見ていきましょう。
- 評価が下がる
- 要求がどんどん高くなる
- 要求に応えようと疲弊する
評価が下がる
ケースバイケースではありますが、依頼された内容をこなすイメージがないにもかかわらず、何でもかんでも、「やります!」と言えばいいものではありません。
依頼内容に対して、できることとできないことを整理して着地地点を決めないと、相手の要求を満たせず、「こんなもんか、次は頼まない」となり兼ねません。
冷静に自分の力量を判断して、どの仕事を受けて、どの仕事は受けないかを考えるなどしましょう。
要求がどんどん高くなる
相手の期待に応えようと、「わかりました!」と、何でもかんでも依頼を受けていませんか?
要求はエスカレートしていくもの。
「あれやります、これやります」と、何でも屋さんのような対応をしていませんか?
期待に応えようとするのもわかりますが、あなたが使える時間は無限ではなく有限です。
要求がエスカレートしていかないよう、うまくコントロールしましょう。
要求に応えようと疲弊する
何でも期待に応えようとするあなたはきっと、人一倍責任感が強い人でしょう。
でも、時に休むことは必要です。
何でもかんでも100点の出来を求める必要はありません。
あなたの心が壊れてしまったら元も子のないので、要求に必ず答えないといけないことと、そうでないことの整理を必ずするようしましょう。

期待値調整のまとめ
ここまで長々と書いてきましたが、結論、期待値はあなたの関わり方で調整可能ということです。
いつもお客様の要望に応えられないと悩んでいるあなたは、ただ、お客様と期待値調整がうまくいっていないからという理由かもしれません。
お客様の期待値は、あなたがコントロールするほかありません。期待値調整を学び評価を得て、次のキャリアへ歩みを進める。
そうなればあなたのキャリアは充実することでしょう。
キャリアを少しでも充実させるためにも、転職ありきのキャリア相談するのではなく、中長期であなたのキャリアをサポートしてくれる日本初の中長期キャリア支援サービス『mentors』などを活用してみてもよいかもしれません。
期待値調整がうまくできればあなたのキャリアは劇的に変わるでしょう。
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