
こんな悩みにお答えします。
本記事の内容
こんな方におすすめ
- ワーキングメモリとは何か?
- ワーキングメモリが小さいとどうなる?
- ワーキングメモリを解放する方法
今回は、「ワーキングメモリ」について解説していきます。
「いつも忘れ事が多くて困ってる」や、「同じミスばかり繰り返してしまう」・・・と悩んでいる人にとっては少し学びある記事であることを約束します。
一方、「忘れ事なんてしない」や、「俺は完璧」と斜に構えている人にとっては一ミリも参考にならないので、そっと右上の閉じるボタンを押すか、左から右にスワイプしてお戻りください。
それでは、さっそく本題に入っていきましょう。
ワーキングメモリとは何か?
ワーキングメモリとは、情報を一時的に心の中で保持しながら同時に処理する、高度な記憶システムを指します。
例えば、仕事でこんなシーンはありませんか?
作業をしていたけど、電話がかかってきて一時作業は中断し、電話が終わってから、何事もなかったかのように元々していた作業に戻れるのはワーキングメモリを使用しているからにほかなりません。
この他にも、買い物に行くとき、買いたいものを記憶しながら向かうというのもワーキングメモリを使用していることになります。
何となくイメージできましたでしょうか?
このワーキングメモリに。どの程度の情報を残すことができるかや、保持した情報をいかに処理するかは大きな個人差があると言われています。
では次に、「ワーキングメモリの容量が小さな場合に起こる問題」と、「あなたのワーキングメモリの容量」について見ていきましょう。
ワーキングメモリが小さいことで起きる問題
では、ワーキングメモリが小さいことでどんな問題が起きるのか見ていきましょう。
ワーキングメモリがうまく働いていないと、依頼されたことを忘れたり、約束の時間に遅れたり、計画性なくモノゴトに取り組んでしまったり、注意力散漫になったりします。
これは、新しい情報がワーキングメモリの処理能力を超えて入ってくることで、最初に保持されていた情報が押し出された結果、思考停止に陥ってしまうため起こります。
また、こうした困りごとの原因がワーキングメモリ機能の問題によるものだと本人が気付かず、且つ周りの人からの理解も得られない状態が続くと、自信を失ってしまい、結果的にメンタルダウンとなってしまうことも十分考えられます。
何か気になることがあれば一人で抱え込まず、周りの人に相談するのも良いでしょう。
ワーキングメモリ力のテスト
では次に、あなたのワーキングメモリ力がどの程度なのかテストしてみましょう。
まず、こちらの単語を覚えてください。
ばら とけい くうき きつね かかと
【問1】
思いつく野菜の名前を10個まで紙に書き出してください。
【問2】
最初に覚えた5つの単語を、もう一度紙に書き出してください。
点数のつけ方
問1は回答数×2点、問題2は回答数×6点でそれぞれ点数を出し、その合計点を算出(50点満点)。
0〜10点……低い
11〜20点……やや低い
21〜30点……普通
31〜40点……やや高い
41〜50点……とても高い
こちらは簡易的な問題になりますが、これであなたのワーキングメモリ力がわかりましたね。
ここで点数が低かった方も安心してください。ワーキングメモリは、トレーニングすれば伸びます!
と、言いたいところですが、残念ながらワーキングメモリそのものを鍛えることはできないと言われています。。。
でも安心してください!
最近は、意識的に鍛え、ワーキングメモリを解放することで、その機能を高められるとも言われています。
ワーキングメモリを解放する方法について解説します。
ワーキングメモリを解放する
ここでは、ワーキングメモリを解放する方法について解説します。
- 睡眠を十分とる
- 暗算する
- 書き出す
- 有酸素運動
- 瞑想
睡眠を十分にとる
大前提の話になりますが、睡眠は非常に重要です。
あなた自身も経験はあるかと思いますが、睡眠を十分にとれていないときは判断力が鈍ったりしがちではないでしょうか。
「睡眠不足がワーキングメモリの減少に関与している」との論文もありますが、睡眠がワーキングメモリに与える影響は大きいと言えます。
忙しいがゆえに睡眠をおろそかにして、その結果、仕事のパフォーマンスが落ち、またさらに睡眠時間が減るという悪循環に陥ってしまっては本末転倒。
睡眠は必ず一定時間確保するようしましょう。
暗算する
暗算は常に数字を覚えておく必要があり、ワーキングメモリを鍛えるのに有効です。
試しに、頭の中で100から6を引き、引いた後の数字から同じく6を引くことを、一桁の数字になるまで試してみてください。
簡単そうですが、実際にやってみると案外手こずってしまったという人も多いはず。
慣れてきたら桁を増やすや、計算を難しくするなど、徐々に難易度を上げてみましょう。
また、暗算だけでなく、数独やナンプレもおすすめです。
書き出す
メモを取って記録に残すと、人間の脳は安心してその内容を忘れることができると近年の研究で分かっています。
何かの情報や予定が入ったときに「忘れたらまずいな・・・」と思いながら過ごすと、それがワーキングメモリの圧迫につながります。
頭にインプットすべき情報が多くなりパンクする前に、情報をメモすることで脳に書き留められている情報を少なくしてあげましょう。
有酸素運動
有酸素運動は短期的な記憶を保持する海馬を鍛えることができると言われています。
脳全体の血流を増やし、脳にもほどよい負荷がかかり、ワーキングメモリだけでなく、集中力や記憶力、理解力の向上にも効果があります。
更に、余裕があれば、ここに知的作業を組み合わせるのは良い選択です。
ランニングをしながら、車のナンバープレートを見て暗算するなど知的作業を組み合わせることで、老化防止にもなり、ワーキングメモリを鍛えることに繋がります。
瞑想
瞑想は心に向き合うことで、集中力を向上させ、周りの音や雑念を排除できるようになります。
また、瞑想することで、記憶を整理したり、脳機能を向上させたりすることができるため、脳を休ませることができます。
まずは5分間、毎日取り組んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
ここまで、ワーキングメモリとは何か?から始まり、ワーキングメモリを解放する方法までご紹介しました。
ワーキングメモリは生活するうえでとても重要な機能を担っていることをご理解いただけたかと思います。
ワーキングメモリの働きが良くなれば、仕事や学習のパフォーマンスが向上すること間違いありません。
たくさん入ってきた情報は、上手く処理できるよう、ワーキングメモリを解放していきましょう。
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